JR山口線津和野駅を発着する蒸気機関車(SL)の観光列車「SLやまぐち号」が車両故障により、ディーゼル機関車(DL)での運行を余儀なくされている。SL不在は2022年5月からで、JR西日本が発表した今年5月上旬までの運行計画でも復活はかなわなかった。DLはSLと比べ乗車率がいまひとつで、沿線自治体からは早期復活を望む声が高まっている。

 新山口ー津和野駅間を土日・祝日中心で1日1往復するSLは「C57」と「D51」の2台。C57は20年10月に走行部品に不具合が見つかり、D51は22年5月に水や石炭を積む「炭水車」の台車に亀裂が生じ、ともに修理中。JR西中国統括本部の広報担当者は「現時点で復帰時期は未定」と説明する。

 SL故障後はディーゼル機関車の「DLやまぐち号」が代わりを務めている。3~11月が...