島根県立大短期大学部(松江市浜乃木7丁目)保育学科の2年生8人が、卒業研究の一環で、親子で散歩する楽しさをまとめた冊子を作った。公園、観光地など松江市内のお薦めコースを紹介。市内の幼児に配布してスタンプラリー感覚で散歩にいざなう。 (中島諒)
新型コロナウイルス禍で子どもが外で遊ぶ機会が減少する中、散歩で免疫力をつけ親子のコミュニケーションも深めてもらおうと、昨年10月から作成を進めた。0~5歳児の保護者を対象にしたアンケートで週1、2回は親子で散歩する世帯が大半を占めることを確認したため、安全で景色などを楽しめるコースを紹介する内容に仕立てた。
題名は「てくてくさんぽ~おやこでいっしょにあるこう~」で、A5サイズの16ページ。松江歴史館(松江市殿町)から城山周辺を巡るコース、県立大松江キャンパス周辺の散策や、松江総合運動公園(松江市上乃木10丁目)を一周するコースなど、学生が現地調査を重ねた上で計4コースを取り上げた。
楽しみながら歩いてもらおうと、松江城のハートの石垣や猫や虫を探すミッションも設定。冊子の終わりに、気に入ったコースや道中で見つけた動植物を描くページも用意した。
リーダーの四方田(よもた)京子さん(20)は「親子で面白い散歩コースをたくさん見つけてほしい」と話した。
5千部発行し、松江市を通じて市内の幼稚園や認定こども園などの4、5歳児約3千人に配布するほか、県立大松江キャンパスでも無料配布する。配布希望や問い合わせは県立大短期大学部、電話0852(26)5525。