部室内で教員(右)から感染防止策の指導を受ける生徒=鳥取市東町2丁目、鳥取西高校
部室内で教員(右)から感染防止策の指導を受ける生徒=鳥取市東町2丁目、鳥取西高校

 新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した鳥取県立鳥取商業高校(鳥取市湖山町北2丁目)のバレーボール部では「休憩中のマスク着用」といった感染防止の指針が守られていなかった。部活動での感染防止は、気が緩みがちな休憩中や片付け中の対策が肝要。他校でのクラスター発生を受け、県が指針に対策を加えたばかりで、徹底の難しさが浮き彫りになった。 (藤井俊行)

 県内では、4月に公立鳥取環境大(同市若葉台北1丁目)の運動部でクラスターが発生。県は、部室での過ごし方に原因があったとみて、従来の休憩中のマスク着用のほか「原則、部室での飲食禁止」「部室で大声での会話を控える」といった部室や更衣室での対策を、部活動での感染防止策の指針に新たに盛り込んだ。

 ところが、鳥取商高バレー部では、指針で定める休憩中のマスク着用や用具の消毒といった対策がなおざりになっていた。

 クラスター認定した13日の会見で足羽英樹教育長は「周知が不十分で、取り組みが不徹底であった」と反省。指針が守られているか確かめるため、県立高校の部活動の一時中止に、踏み込まざるを得なかった。

 14日は各校が対応に追われた。県立鳥取西高校(鳥取市東町2丁目)では授業終了後、全部活動の顧問と部員が指針に基づき対策をチェック。管理職の教員が各部室を回った。国岡進校長は「部活動も生徒にとって学びの一環。持続するためにも、取れる対策を徹底する」と気を引き締め、生徒にも注意を促した。

 特にスポーツの部活動では、マスクを着けたままの活動は難しい。むしろ、活動を終えて気が緩み、狭い部室で密接状態になりやすい休憩中や片付け中の対策が重要だ。鳥取看護大の荒川満枝教授(感染免疫学)は「活動外でのマスクや手洗い消毒、体調管理など基本が大事」と指摘。対策への意識を高めるため「指導者と部員でよく話し合ってほしい」と助言した。