商品化した古代ハス茶
商品化した古代ハス茶

 出雲市斐川町神庭の荒神谷史跡公園にある古代ハスの種から育てたハスのお茶が商品化された。ハス茶は、ポリフェノールが豊富で世界三大美人の楊貴妃が飲んでいたとされ、古代の風を感じられる出雲から「美人茶」としてアピールできそうだ。 (松本直也)

 荒神谷史跡公園の古代ハスは、1951年に千葉県で出土した種子から育てられた「大賀ハス」。食品製造卸「いづもファクトリー」(出雲市大社町杵築南)の多々納光教社長(56)が、市内在住の薬草研究家・前田みのりさん(50)からハスの魅力を聞き、商品化した。

 お茶用のハスは、多年草「マコモ」の生産に取り組む「里山暮らし研究所」が、拠点の雲南市大東町山王寺で3年前に種を植え、栽培している。

 いづもファクトリーのお茶は葉と茎を多めに焙煎(ばいせん)して香りが高く、しっかりとした味わいが特徴。ノンカフェインで体の酸化を防ぐポリフェノールを多く含んでいるという。

 商品はティーパックで10パック(1296円)、5パック(648円)。同社が神門通りで運営する「大社門前いづも屋」(出雲市大社町杵築南)、荒神谷博物館(出雲市斐川町神庭)で販売している。