国際政治学者の藤原帰一氏はウクライナ侵攻の底流にプーチン大統領が推し進めたロシアの「転換」があると指摘、「国際政治の軍事化」の流れに警鐘を鳴らすと同時に「軍事力への過信」を戒めた。

 (聞き手は共同通信編集委員・太田昌克)

 ―侵攻の底流には何があるのか。

 「ロシアの『転換』だ。冷戦が終わりソ連は解体し、ロシアは西側に接近した。ところが1990年代中葉...