【邑南】キクイモの特産化に取り組む島根県邑南町で3日、調理法の研究会が料理レシピ報告会を開いた。町の郷土料理「角ずし」に入れたメニューやつくだ煮が振る舞われ、関係者が味わい、キクイモへの関心を高めた。
キクイモは血糖値の上昇を抑え、腸内環境を整える効用があるイヌリンを多く含む。邑南町市木地区で10年前から遊休農地を使って栽培。町が2021年度から販路拡大に向けて国の交付金による商品開発などをしている。
知名度が低く、食べ方が分からない人も多い。22年8月、食の学校内に調理法研究会が発足し、メンバー5人が家庭での調理方法を研究してきた。
報告会では関係者約20人がキクイモを使った角ずしやつくだ煮、炊き込みご飯、あえ物といった10品を試食し、しゃきしゃきとした食感を味わった。同町市木の主婦、稲垣小春さん(71)は「つくだ煮は製品化してもらいたいくらいおいしかった。家でも作ってみたい」と話した。
試作した料理は今後、レシピ集にまとめるという。
(糸賀淳也)