読者の皆さんから、身近なテーマについてコメントを募り、山陰中央新報とSデジに掲載する「さんコメ!」。「おうち事情」に、たくさんの投稿をありがとうございました。紙面では紹介しきれなかった投稿と、記者の雑感を掲載していますので、お楽しみください。(かっこ内はペンネーム。内容は一部要約・編集しています)
1、夫婦と6歳、4歳の子どもがいる4人家族です。夫の転勤を機に、夫の実家をリフォームして賃貸から移り住みました。骨組みだけを残した「スケルトンリノベーション」にしたことで、好きな間取りや内装にでき、土地の整備や外構の費用も抑えられました。耐震補強と断熱強化は必要でしたが、中古物件や空き家が多い山陰にあう選択だったと思っています。(カフェいぬこ)

2、30代の個人的意見です。マイホームは欲しいし、内装には妥協したくない。そして、マイホームがあれば子どもが喜ぶ。でも購入資金が無く、固定資産税も払える気がしていません。汚れに掃除が追いつかないようにも思い、ご近所つきあいも面倒です。賃貸はこれらの心配がありませんが、自由度が低く悩みどころです。
3、借家住まいで、ご近所も大家さんもよい方なので、楽しく暮らせています。持ち家に憧れますが、先立つ物はなく子どもたちも独立したので、このままでいいかなと思っています。体が元気なうちに、身の振り方を決めておきたいですね。(カルダモン)
4、賃貸くらしに賛成です。一番よいのは、何かの事情で引っ越しが必要になった時に、前向きにできる事です。近年は大雨による災害が毎年のように起こっています。被災した持ち家の後片付けや復旧の様子をテレビで見ていると「もしわが家が被災したら」と思うことが増えました。わが家は住宅ローンを完済しているほか、水害対応の火災保険に入ってはいますが、ローンの返済が続いていたら、心身ともにしんどくなるなと思います。(かわらなでしこ)
5、自宅は親名義なので改装ができず、ストレスがたまります。やはり「自分の城」が欲しく、相続もできるので購入を算段中です。賃貸は高齢者の入居不可が多く不安定、定年延長で年金もアテになりません(涙)。体が弱ったら、介護付きマンションに移ることも検討します。(こより)
6、私は亡親の家に住んでいます。庭が広く、1年に3回庭師さんが入るほか、庭掃除の人も雇っています。家賃はいらないけど、庭師や庭掃除の給料、税金のほか、古いので家の修繕費などいろいろかかります。なので、学生の時のようにアパートに住むのがいいかなと思ったりします。でも庭木を見ていると、200年もこの庭でわが家の歴史を見ていた木、私が小学校に入学した記念の木などがわが家の思い出を知っているので、ほったらかしにして家を飛び出しにくいです。これからもこの家に住み続けると思います。(ドルチェ)

7、ちょうど、わが家も頭を痛めております。夫の転勤に伴って県内を転々としていましたが、子どもたちが成長し、落ち着き先を考えていたときに、中学校も小学校も転校しなくてもよいところが見つかり決心しました。子どもが独立して夫婦二人になった今、管理の手間や費用が結構な負担になり始めました。利便性の良いマンションもいいかな? とも思います。夫の実家も受け継ぐ予定なので、二つの家の維持管理もできるかどうか不安です。子どもたちは帰る予定はなさそうです。(240)
8、予期せず、主人が古里への転勤となった。私の親族が途中からの同居でもめたため、実家での同居は考えずアパート暮らし。ただ、子どもの地域への帰属意識が低くなると考え、中古で戸建て購入を検討しました。1年半くらいコツコツ調べて見て…を繰り返した。夫婦とも40代でローンはできない。子どもの小学校入学が近づき半ばあきらめていた。半年を切ったとき、ある程度理想の物件に遭遇!! ほぼ即決で決めました。子ども第一で「この地域、学校になじめるか」「住んでよくなければ売ってしまえるか」と究極のことまで考え抜きました。住んで3年目の今、家族全員満足しています。家購入は賭け、また運もあるかと…。後々、負の遺産になったとしても「今」が大事だと思います。(ころりん)
9、私の実家は空き家で、数年前に雨漏りがありました。私は解体を考えましたが、都会に住む独身の弟2人は屋根の修理を希望したので、そうしました。今も一応、帰ることができる家を残しています。空き家の管理は大変です! 電気は入るようにしているので、コンセントにほこりが入って火事にならないよう、全てふさいでいるほか、ブレーカーを落としています。以前、水道管が破裂していたことがあったので、水道の元栓も閉めています。悪いことに使われていないか、点検したこともあります。今は、地区住民の会議場所として使ってもらっています!(やっこ)
10、田舎の一軒家に住んでいます。バブルだった20代後半の時、主人と大金の借金をして大きな家を建てました。今は子どもが独立したため夫婦2人、使う部屋は一部屋です。残りの部屋は荷物置き場になっています。固定資産税ばかりかかっています。近所も空き家が多くなるばかりです。建てるなら平屋で小さい家がよいと、今は思います。(春よ来い)
11、築40年以上のわが家。水まわりやリビング、子ども部屋など、何度かリフォームしてきました。長く住んでいるとこれからもまだまだ修理が必要な場所がでてきます。これから先も修理しながら暮らしていくのでしょう。宝くじで高額当選でもすれば建て替えや新築住宅購入できるなーと夢をみています。(モンブラン)
12、子どもの頃は2階建ての洋風建築に憧れていましたが、リハビリの職に就き、考え方が変わりました。将来を見据えたら和洋折衷、廊下はやや広め、段差が極力ない、広すぎない平屋がベストかと思います。実家は平屋ですが、築70年ちかくでガッツリ日本家屋。上がりかまちなどの段差がたくさん。住み慣れた家ですが、これから高齢となる両親の住みやすい家に変えたいです!!! そんなお金はないので、あくまでも希望ですが…(涙)。

13、隣近所とは、ほど良い付き合いをしています。あいさつだけはしっかりして今の関係を続けて行きたいですね。地区の困り事は自治会で対応してもらえるので、住みごこちもよく、今の場所に家を建ててよかったと思います。(日日是好日)
14、新築の分譲マンションに住んで5年。ご近所ガチャで外れをひいてしまいました。隣はあいさつを無視。入居当初、上の階の子供さんは疲れを知らず夜7時から9時まで走り回っていました。最近ようやく静かになりましたが、こちらがメンタルを病んでしまいささいな物音でもイライラするようになってしまいました。互いによい距離感の関係を築き、困った時は助け合いができる近所づきあいが目標ですが難しいですね。どうやらそう思っているのは私だけみたいです。(ネコネコ)
15、訳あって集合住宅で生活しています。町内の関わりも面倒だけれど、それ以上に上下階の物音に悩まされ、もう何年も寝不足状態です。遠回しに回覧で注意を促すけれど、どうやら自分の事ではないと思われている様子。扉は、そっと開け閉めしましょう。
16、いつかは一軒家で暮らしたいのですが、夫の転勤があるかもしれないので賃貸で暮らしています。私はいわゆるHSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)気質があり、物音に敏感で、引っ越し先では必ず騒音問題で大家さんや管理会社さんにお世話になっています。今の技術なら、もっと静音にできる賃貸物件もありそうですが、家賃に上乗せされるのでしょうか…。畑をして、猫や犬と暮らしたいですが、賃貸で専用の物件となると高いです。満足いく住居のあり方、なかなか難しいです。(木の香りが好き)
記者雑感 老後や空き家になった後を思うと・・・
「おうち事情」のテーマを決めたとき、思い浮かんだのが、人気アニメ「クレヨンしんちゃん」で主人公の父が「ローンがまだ、32年も残っているのにー!」と叫ぶ様子でした。大人になった今、悲痛な叫びだったんだな、とひしひしと感じます。
投稿で目立ったのは老後や空き家になった後の心配でした。島根県内の空き家率は、2018年の調査で15・4%でした。借金をして手に入れ、思い出が詰まった家も、数十年後には老朽化し、家主どころか管理する人すらいなくなる可能性があります。無理に家を買う必要はないかな、とも思います。
「持続可能」が提唱される現代だからこそ、家の購入が自分にとって、また社会にとって幸せなことなのか、考えたいです。 (担当記者)
次回テーマ 「不登校」
募集中のテーマは「不登校」です。2021年度、公立小中学校で不登校だった子どもが全国で24万人となり過去最多でした。島根県の小中学校、高校でも1828人、鳥取県では1336人と、こちらも記録が残る中で最多です。いじめ、体調不良、友人関係など理由はいろいろ。無理に行く必要はないという意見もあります。
コメントをツイッターとLINEで募ります。ツイッターは「 #さんコメ 」をつけて、つぶやいてください! 匿名OK。ペンネームがあるとうれしいです。25日に特集を組みます。