仁風閣に展示してあるハート型の石=鳥取市東町2丁目
仁風閣に展示してあるハート型の石=鳥取市東町2丁目
登山道にあった頃のハート型の石=鳥取市東町2丁目(仁風閣提供)
登山道にあった頃のハート型の石=鳥取市東町2丁目(仁風閣提供)
仁風閣に展示してあるハート型の石=鳥取市東町2丁目 登山道にあった頃のハート型の石=鳥取市東町2丁目(仁風閣提供)

 鳥取市東町2丁目の国史跡・鳥取城跡の東坂登山道にあった名物「ハート形の石」が今月下旬、5カ月ぶりに元の場所に戻る。2020年末に持ち帰った人が関係者を通じて市教育委員会に返し、現在は近くの仁風閣に展示してある。以前から「幸せをもたらす石」とも言われ、親しまれていた。(岸本久瑠人)

 石は縦28センチ、横31センチ、厚さ5センチ。削った跡があり、意図的に加工された物だとみられる。長田神社(鳥取市東町1丁目)から、久松山(263メートル)山頂に位置する城の本丸跡に続く東坂登山道の中腹付近で、地面に埋め込まれていた。登山道が現在の姿に整備された1990年には既に存在が確認されていたという。

 ハート形は、古くは「猪目(いのめ)」と呼ばれて魔よけの意味を持ち、同様にハート形の石が城の玄関口・中ノ御門大手門の石垣にもある。

 今回のハート形の石が同様に魔よけとして置かれたのかは不明。登山愛好家や市民からは「踏むと幸せが訪れる」とされ、親しまれてきた。2020年12月に登山者が持ち帰り、市民は残念がったが、間もなく市教委に返還された。積雪の影響ですぐ現地に戻せず、仁風閣の坂根達哉館長が、多くの人に見てもらおうと市教委に提案し、2月から館内で展示している。

 仁風閣入り口付近の特設スペースにあり、見物は無料で、触ったり写真を撮ったりできる。「いつ登山道に戻るのか」と市民から多数の問い合わせが寄せられていたという。

 28日までに元の場所に戻す予定。「存在を知っていても実際に見たことがない人や、体力的に山に上がれない人にも見てもらえてよかった」と坂根館長。「市民、県民にとって大事な石なので、持って帰らないでほしい」とも付け加えた。

 開館時間は午前9時~午後5時。月曜日と祝日の翌日は休館。