益田市染羽町の古刹(こさつ)・医光寺の雪舟庭園で、樹齢約450年と伝わるしだれ桜が見ごろを迎え、薄紅色の花が春風に揺れている。
樹高約10メートルの古木が庭園の池の上に花をつけた枝を垂らしている。20日に倉吉市から訪れた会社員藤澤一廣(かずひろ)さん(58)は、総門を目当てに初めて医光寺を訪れ「好天に恵まれ、花もきれいに咲いていて良かった」と話した。
寺によると例年より少し早い15日に開花し20日にほぼ満開となった。今月いっぱい楽しめそうだという。
庭園は国指定史跡・名勝で室町時代に画聖・雪舟が作庭したとされる。2020年に日本遺産「中世日本の傑作 益田を味わう」の構成文化財に登録された。
拝観時間は午前8時半から午後5時半まで。拝観料は一般500円、高校生300円、中学生以下無料。
(中山竜一)