漆黒の空に浮かび上がる「段部のしだれ桜」=雲南市加茂町三代
漆黒の空に浮かび上がる「段部のしだれ桜」=雲南市加茂町三代

 樹齢300年を超える雲南市加茂町三代の「段部(だんべ)のしだれ桜」が満開となった。22日夜は星空の下、ライトに照らされた淡いピンクの花が降る雪のように浮かび上がった。見頃は26日ごろまで。

 幹回り3・5メートル、高さ14メートル、枝張り20メートルの巨木。10代目の多田納修二さん(65)宅の向かいにあり、初代が植えたと伝わる。「段部」は地名で、多田納家の屋号という。

 3月に入り気温が上昇し、昨年より1週間ほど早い16日に開花した。滝のように流れる枝の下では、家族連れや写真愛好家が光に照らされる桜を楽しんだ。

 ライトアップは29日まで午後6時半~同9時半。

 (狩野樹理)