きらびやかなつるし飾りと竹灯籠の作品を楽しむ来場者=出雲市大社町菱根、島根ワイナリー
きらびやかなつるし飾りと竹灯籠の作品を楽しむ来場者=出雲市大社町菱根、島根ワイナリー

 【出雲】色鮮やかなつるし飾りと竹灯籠を組み合わせた作品展が出雲市大社町菱根の島根ワイナリーで開かれている。古い着物や帯の生地を使って手縫いした桜やぼんぼりなどの人形が、来場者を楽しませている。26日まで。入場無料。

 つるし飾りは子どもの健やかな成長を願い、作って飾る。60代以上の男女27人でつくる「出雲つるし飾りの会」が、伝統文化を知ってもらおうと展示した。

 びょうぶ形(8面、高さ2メートル)やアーチ形(高さ2・4メートル)といったさまざまな飾りが設置され、1連(約1・4メートル)当たり九つの人形(横約10センチ)をつるした。家族愛を象徴する「ウサギ」や災難がさる「さるぼぼ」などそれぞれに意味があり、約70種類を作った。竹灯籠はドリルで穴を開けて模様にし、LED電球で明かりをともして華やかな雰囲気にした。

 園山明生子(あきこ)代表(72)は「出雲の文化として後世に残したい。着物の温かさに触れてほしい」と来場を呼びかけた。

 (藤原康平)