【安来】独立書人団審査会員で、山陰中央新報文化センター書道講師の松本千秋さん(73)=安来市安来町=の書展が23日、安来市安来町の観光交流プラザで始まった。古代中国の甲骨文字をアレンジした作品や、かなの作品といった多彩な40点が並ぶ。28日まで。
2021年の市文化協会奨励賞受賞を記念し、文化協会が主催した。松本さんにとっては初の個展。
作品「風(鳳)」は想像上の鳥「鳳」が羽ばたく様子をイメージして甲骨文字の「風」をアレンジした。躍動感があり、かすれ具合で羽の模様も巧みに表した。また、山頭火の句「酔うて こほろぎと 寝ていたよ」を題材にした現代文の作品は「寝ていたよ」の5文字が横たわるように横に並び、面白い。
松本さんは20歳の頃に島根県総合美術展に出品し、本格的に書に取り組んできた。会場に並ぶ旧作や新作を眺め「今後、どんな作品を書いていきたいかという思いがわいた」と意欲を新たにした。
午前10時~午後5時(28日は午後4時まで)。
(桝井映志)