桜を植える子どもたちを見守る勝部正道さん(左から2人目)=松江市玉湯町湯町、玉湯学園
桜を植える子どもたちを見守る勝部正道さん(左から2人目)=松江市玉湯町湯町、玉湯学園

 【松江】松江市立義務教育学校玉湯学園(松江市玉湯町湯町)に19日、東日本大震災の被災地・福島県三春町の桜の苗木が植えられた。震災の記憶を風化させまいと全国に苗木を配っていることを知り、地元の男性が取り寄せた。震災の記憶をつなぐ桜とともに、児童に元気に育ってほしいと願う。

 日本三大桜の一つ「三春滝桜」の種から育てた苗木で三春町の自営業、厚海幸雄さん(72)は、これまでに6900本、島根県内にも400本以上の苗木を届けた。

 同校は松江市玉湯町内の大谷小、玉湯小、玉湯中の3校を統合して4月に開校した。厚海さんの活動を知った勝部正道さん(72)=松江市玉湯町林=が、開校記念に加え「震災が風化しないように、子どもたちに大事に育ててもらいたい」と発案した。

 苗木は6年生63人が敷地内に植えた。このうち樹齢6年で高さ1・5メートルほどの苗木は、6年生が9年生(中学3年)になる頃には花をつけるという。

 植樹した上代琴羽音さん(11)と玉木三久さん(11)は「貴重な桜で、花が咲いたらきれいだと思う。一緒に成長していくのが楽しみ」と笑顔を見せた。(森みずき)