迫力のある演奏を披露する「トヨタ青少年オーケストラキャンプ」の参加者=松江市殿町、島根県民会館
迫力のある演奏を披露する「トヨタ青少年オーケストラキャンプ」の参加者=松江市殿町、島根県民会館

 【松江】全国各地から生徒や学生が集まり、プロの演奏家から指導を受ける合宿プログラム「トヨタ青少年オーケストラキャンプ(TYOC)」のプレコンサートが28日、松江市殿町の島根県民会館であった。山陰フィルジュニアオーケストラなど15団体113人が参加し、3泊4日で技能を高め、成果を披露した。プログラムは2年間で2024年3月に同館で特別演奏会を開く。

 TYOCは1985年から日本アマチュアオーケストラ連盟とトヨタ自動車が連携し、毎年1回開催する合宿研修。新型コロナウイルスの影響で2020年から中止や規模を縮小。今回、コロナ前通りの開催になった。

 中学1年から大学4年までの楽団員が参加。26日から29日まで、NHK交響楽団などで活動するプロの演奏家から演奏技術を学んだ。27日は松江城周辺を観光して楽しんだ。

 プレコンサートではチャイコフスキーの「スラヴ行進曲」など3曲を演奏し、約250人の観客が迫力のある演奏を楽しんだ。

 練習や観光の日程を企画したTYOC運営委員会の高橋佳子委員長(20)=慶応大2年、チェロ担当=は「3年間開催できなかったけど、受け入れてくれる松江の人への感謝を忘れず、来年の演奏会も無事にできたらいい」と話した。

 (井上雅子)