第78回宍道湖一周駅伝競走大会(一般財団法人島根陸上競技協会、山陰中央新報社主催、LPCグループ特別協賛、ホシザキ、島根県ホンダ会協賛)の開会式が1日、松江市殿町のサンラポーむらくもであり、出場33チームが2日のレースでの力走を誓った。大会は新型コロナウイルスの影響で3年連続で中止となっており、開催は4年ぶりとなる。
1部(市町村)の7チーム、2部(団体)の26チームの監督、選手ら約60人が出席。島根陸協の森脇幸好副会長が「昭和21(1946)年に始まった歴史ある大会。4年ぶりのレースに向けて苦労があったと思うが、健闘を祈る」とあいさつし、山陰中央新報社の宇畑学文化事業局長は「宍道湖畔の春の風物詩として認知されている大会。(中止になった)3年分の苦労を力に変えて、素晴らしいレースにしてほしい」と激励した。
選手を代表し、ホシザキの田部幹也が「選手一同で楽しみにしていた。大会の再開にご尽力いただいた関係者への感謝の気持ちをたすきに込め、精いっぱい走りたい」と力強く宣誓した。
オーダー発表もあり、総合3連覇が懸かる2部のホシザキは、4区に同区の区間記録を持つ福濱駿、6区に5000メートルでチーム一の記録を持つ多久和能広がエントリー。追い掛ける八頭高は、昨年12月の全国高校駅伝で1年生ながら6区で22位に入った山本光空を2区に起用した。
1部は、2連覇を目指す松江市が3、6区に高校生を配置した。雲南市は、経験豊富な永瀬友記を1区に置き、19年大会で松江市に敗れた雪辱を狙う。
レースは午前9時、松江市営陸上競技場をスタート。宍道湖を右回りして同競技場にゴールする61・1キロのコースで各チーム7人の選手がたすきをつなぐ。
(森山郷雄)