鳥取県東部農林事務所地域整備課の8人が新型コロナウイルス対策が不十分な飲食店を春の送別会で使い、コロナに感染したことを受け、県が21日、監督責任を怠ったとして当時の課長を厳重注意処分とした。

 関連調査で別の知事部局の1部署も同様に、県の感染症対策基準に沿わない飲食店を利用していたことが判明。当時の所属長で課長級1人を同じ処分とした。

 地域整備課の8人は処分を受けた課長も含まれ、3月末に接待を伴う鳥取市内の飲食店に2次会で訪れ、コロナに感染した。

 事案を受け、県が全庁調査した結果、1部署5人が送別会で対策が不徹底な店を使っていた。コロナには感染していない。

 厳重注意処分を受けた2人を除く職員11人は「指導」とした。県人事企画課の前田秀樹課長は「職員としての自覚を促しながら、コロナ対策に当たっていく」と話した。 (藤井俊行)