大型連休恒例の「三隅つつじ祭り」が3日、浜田市三隅町三隅の三隅公園で始まった。気温上昇により開花が早く見頃は過ぎたが、地元の三隅氏発祥800年を記念した武者行列があり、祭りを盛り上げた。
新型コロナ禍での中止を挟み開催は4年ぶり。公園に植わる5万本のツツジは暖かい日が続いたことから昨年より4日早い先月28日に満開となり、咲き終わりの状態で祭りを迎えた。
三隅氏発祥800年の事業で企画した武者行列は、地元の子どもたち27人が事前のワークショップで作った段ボールの甲冑(かっちゅう)姿で登場した。「浜田市手づくり甲冑愛好会」のメンバーも参加してもり立てた。
子どもたちは「構え」の号令がかかると、銀色の紙を貼り付けたお手製の竹やりを突き出し、勇猛な姿を披露。どらや太鼓の音に合わせて地区内を練り歩き、武者隊の気分を味わった。市立三隅小1年の沖田惺(さとる)君(6)は「(自分で色づけした甲冑の)黄色と青色がかっこよくて、うれしい」と笑顔だった。祭りは5日まで。屋台や特産品販売のほか、石見神楽の上演がある。(吉田雅史)