長い歴史と大切にしてきた人々の思いをまとう、国宝。そのオーラは圧巻で、国宝品を一挙に見た後は、すし屋で大トロの握りを何度もお代わりした気分になります。それに対し、重要文化財には赤身や中トロの握りを〓(順の川が峡の旧字体のツクリ)張った後、口の中に広がる程よい「口福感」に似た味わいを感じるのです。大トロの凄(すご)みは一貫で十分と思う私としては、周りを囲む赤身や白身魚が...