【出雲】出雲市平田町出身で、ろうけつ染めの作品を手がけるこくたせいこさん(76)=京都市在住=の染色展が、出雲市今市町のギャラリー高瀬川で開かれている。「女性を美しくする」との思いで染めた色彩豊かなシャツや帽子に来店者が見入っている。14日まで。
ろうけつ染めは生地に蝋(ろう)を塗ることで、その部分に色が入らないようにする技法。こくたさんは50年前から作品に取り組み、現在は大津市にあるアトリエを拠点に活動している。
会場には灰色のスーツや黄色いセットアップといった女性用を中心に約100点を並べた。シルクの布に自由な発想で模様を描くほか、青や赤、黒といった計6色から2~3色を混ぜ、鮮やかに染めている。
青と白のブラウスを試着した槙野睦子さん(76)=出雲市平田町=は「色合いがさわやかで今のシーズンにぴったりだと思った。彼女の作品が大好き」と笑顔で話した。(藤原康平)