4月11日告示、18日投開票の松江市長選に、共産党市議の吉儀敬子氏(70)=松江市東出雲町揖屋=が党公認で立候補すると19日、正式表明した。全国で唯一、県庁所在地に立地する中国電力島根原発(松江市鹿島町片句)の稼働反対などを訴える。

 吉儀氏は市内で開いた会見で、市民団体が実施したアンケートで他の立候補予定者2人が原発の必要性を認めると回答し、稼働反対を主張する候補がいないと指摘。「放射線におびえて暮らすより自然エネルギーによる電気の地産地消を進めるべきだ」と強調した。

 市の貯金に当たる財政調整基金の一部を取り崩して新型コロナウイルス禍で困窮する市民や事業者を支援するほか、国民健康保険料の負担を軽減するとした。

 既に着工している市役所本庁舎の建て替え事業は「難聴者への配慮など市民の意見を反映して建設すべきだ」と述べた。

 吉儀氏は名古屋市立保育短大卒。1986年から旧東出雲町議を7期25年務めた。その後、2013年の市議選に当選し、2期目。

 党島根県委員会は反原発を掲げる市民団体などと共同候補の擁立を模索したが調整に難航して断念。15日に吉儀氏の公認を決めた。

 市長選には、元日本政策投資銀行松江事務所長の上定昭仁氏(48)=自民、公明、国民民主推薦=と、元市議の出川桃子氏(43)がともに無所属での立候補を予定している。(中村成美)