浜田市役所前の国道9号沿いの街頭で、通行車両に手を振る清水雅治さん(右から2人目)=浜田市殿町
浜田市役所前の国道9号沿いの街頭で、通行車両に手を振る清水雅治さん(右から2人目)=浜田市殿町

 春の全国交通安全運動が始まった11日、浜田市殿町の市役所で総決起大会があった。3月に優勝したワールド・ベースボール・クラシックで、日本代表のコーチを務めた同市出身の清水雅治さん(58)が特別ゲストとして参加し、浜田署員ら約120人と、街頭で安全運転を呼びかけた。

 浜田署や市交通安全協会など計8団体の関係者が集結。スーツ姿の清水さんが前に「野球も交通もルールを守ることが大切。皆さんの力で事故のない浜田市にしよう」とあいさつ。道交法改正で4月から努力義務となった自転車のヘルメット着用の徹底や、歩行者の安全確保といった三つの重点項目を全員で唱えた。

 その後、島根県警の白バイとパトカー計10台がパトロール。ほかの参加者は市役所前の国道9号沿いの街頭で「交通安全」と書いたのぼり旗を掲げ、通行車両に手を振った。清水さんは「事故があると野球選手も球場到着が遅れ影響する。浜田市内は運転しやすいが加害者にならないよう気を付ける」と話した。

 運動の期間は11~20日。今年に入り市内では交通死亡事故が1件、島根県内で10件発生し、期間中は事故防止へ啓発を強化する。 (宮廻裕樹)