三刀屋川に排水し、状況を確認する関係者=雲南市三刀屋町三刀屋
三刀屋川に排水し、状況を確認する関係者=雲南市三刀屋町三刀屋

 梅雨の大雨に備えこのほど、雲南市三刀屋町三刀屋の三谷川付近で排水訓練があった。川は三刀屋川支流で、本流に通じる樋門(ひもん)を閉じてためた水を島根県と雲南市のポンプで排水。市職員や市内の建設会社社員ら約30人がポンプの設置や樋門の操作など手順を確認した。

 

 訓練は三谷川の内水氾濫を想定。樋門を閉じ、約2メートルまで水をためて豪雨災害の状況を再現した。常設ポンプと専用車両が搭載するポンプ計10台を約30分間稼働させ、ためた水を本流に流した。

 市防災部の景山修二部長は「スムーズにできた。県や事業者の皆さんと連携して、迅速な排水作業を進める」と話した。

 2021年7月の豪雨災害で三谷川周辺を含む三刀屋町三刀屋地区では、床上・床下浸水、国道54号の冠水などの被害が発生した。県は氾濫対策で三刀屋川の土砂を取り除き水位を下げる工事を22年2月に始め、7月に完了した。(山本泰平)