自治体指定のゴミ袋
自治体指定のゴミ袋

 5月30日の「ゴミゼロ」の日を前に、島根、鳥取両県の自治体の指定ゴミ袋の記名についてSデジ編集部で現状を調べた。ゴミ袋の記名は、誤った分別を防ぎ、自分の出したゴミについて責任を持ってもらえるよう、全国的に採用している自治体も多い。しかし、近年はプライバシーへの配慮などから、記名が義務化されていなかったり、そもそもゴミ袋に記名欄を設けなかったりする自治体も増えてきた。

指定ごみ袋に記名、必要? 使用なく廃止の動きも <下野新聞社・あなた発 とちぎ特命取材班>

 5月中旬に各自治体に聞き取り調査をしたところ、記名が義務化されているのが島根県が19市町村中10市町で過半数を占めた一方、鳥取県が19市町村中わずか3町村にとどまった。義務化している自治体からは「自分の出したごみに責任を持ってもらうため」(出雲市)との声が聞かれる一方で、記名欄を設けていない自治体からは「マナーが悪かった地区では記名を求める自治会もあるようだが、昔から記名欄は設けていない」(松江市)と回答があり、対応は分かれる。記名が義務化されている鳥取県日吉津村の一部地域では、記名欄に自治会が割り振った世帯番号を記入するようにし、プライバシーへの配慮を両立しているケースもあった。

島根県の各自治体の指定ゴミ袋の現状
鳥取県の各自治体の指定ゴミ袋の現状