春から初夏の食卓を彩るタケノコ。おいしく食べるポイントは上手なあく抜きだ。5月4日の東京新聞朝刊の発言欄では、タケノコのあく抜きに大根おろしを使うという横浜市の長沢弘明さん(76)の投稿を掲載した。米ぬかを使う一般的な方法に比べ、簡単で短時間で済む利点がある。考案した料理人、野崎洋光さん(70)にアイデアがいかにして生まれたのかを聞いた。(東京新聞・瀬野由香)
◆米ぬか、一流料理人でも苦戦
「たまたまだったんです」。そう明かす野崎さんは、東京・南麻布の名店「分(わけ)とく山」の総料理長を務める一方、テレビや雑誌などで家庭でも簡単においしく和食を作れるコツを紹介してきた。
米ぬかでタケノコのあくを抜く場合、ゆでて一晩漬けておく。...