大学相撲のシーズン開幕を告げる「第40回全日本大学選抜相撲宇和島大会」が29日、開かれた。新型コロナウイルス禍で休止が続き、4年ぶりとなる今大会の取材準備をしているさなか、愛媛新聞「真相追求 みんなの特報班」に便りが届いた。「全国大会が宇和島で開かれるのはなぜ?」。調べると、南予の伝統「闘牛」との接点が見えた。大学相撲と牛相撲。その縁を報告する。
(愛媛新聞 門屋駿介、宇都宮理恵)
【動画あり】隠岐で牛突き、巨体が「ガツン」激しい当たりで魅了
「第1回全日本大学選抜相撲宇和島大会は30日、宇和島市営闘牛場特設土俵で12校、約100選手が参加して開かれた」(1984年5月1日付愛媛新聞)。前年12月の全日本相撲選手権大会で高校生として史上初のアマチュア横綱となった久嶋啓太(後の幕内久島海、2012年死去)が日本大に進んで臨んだ大学デビュー戦でもあり、相撲界もファンも注目の大会だった。
「うわさ通りの怪物」「先輩寄せ付けず」。久嶋は個人と団体の2冠を獲得。本紙に大見出しが...