「鉄筋コンクリートの空き家があり、不法投棄が発生している。周囲の景観を損なっていて、近所の迷惑になっている」と、福井市内の自治会長の男性(65)から、福井新聞の「ふくい特報班」(ふく特)に投稿があった。木造に比べて耐用年数が長い鉄筋コンクリート造は、倒壊などの恐れがある「特定空き家」に指定されにくく、市町が解体を指導する対象にならないまま放置されているケースが多いようだ。


 自治会長が投稿を寄せたのは、福井市の県道に面した鉄筋コンクリート造2階建ての店舗兼住宅で、空き家になって数十年がたつ。外壁のうち一面はツタにびっしりと覆われている。敷地には背の高いススキなどの雑草が茂り、店舗で扱っていたとみられるブラウン管モニターなどの機器類が散乱していた。

 散乱物は、空き家になった当初より増えている様子で、不法投棄の廃家電...