資本主義の牙城ウォール街を「占拠」後、約2カ月で拠点を追われ、収束へ向かった反格差運動。超大国の地殻変動を浮き彫りにした反乱は何を残したのか。前回に続き、運動の仕掛け人でカナダ在住の作家・活動家カレ・ラースン氏に聞く。 ―ウォール街の「占拠」は2011年11年15日に幕を下ろした。

 「9月17日から約2カ月間、ニューヨークのズコッティ公園に寝泊まりしていた若者らは、警察に強制排除された。だから...