失われゆく廃鉱の街の風景を、市井の女性が1万枚超の写真に収めていた。2016年に75歳で死去した寺崎英子さん。幼少期にカリエスを患い、宮城県栗原市の細倉鉱山(1987年閉山)近くの実家で生涯を過ごした。閉山前年からの13年間を見つめ、撮りためたネガフィルムを亡くなる半年前、知人に託す。今春、死後7年の時を経て一部が写真集とし...