巨大な格差をもたらし、米国の分断を深めた強欲資本主義。反格差運動「ウォール街を占拠せよ」を経て、その在り方が問われている。「新しい資本主義」はどうあるべきか。前回に続き、運動の仕掛け人でカナダ在住の作家・活動家カレ・ラースン氏に聞く。 ―占拠運動から10年余を経て「新しい資本主義」が議論されている。

 「新自由主義者は市場に全幅の信を置き、経済成長を導き出す。世界中の官僚たちも成長を促す政策を立案す...