自分に非があり、謝ろうとしたのに、相手をさらに怒らせてしまう人がいる。吉本興業の元広報マンで、現在は「謝罪マスター」として講演する竹中功さんに、失敗しない謝罪のこつを聞いた。

 ―謝るのが下手な人がいます。

 「下手というより、謝罪を誤解している人がいます。謝罪の行為自体を最終目的のように思い込んでいる人が多い。謝罪は、被害者の怒りを加害者が受け止め、誠意といたわりの気持ちを伝えることです。そこを取り違えてはいけません」

 ―芸能人の謝罪会見でも、かえってダメージを受ける人がいました。

 「どこかで『謝りさえすればいい』と思っているんでしょう。それでは...