骨董品を品定めする来場者=出雲市大社町杵築東、出雲大社教祖霊社
骨董品を品定めする来場者=出雲市大社町杵築東、出雲大社教祖霊社

 出雲大社教祖霊社(出雲市大社町杵築東)で22日、恒例の「秋の骨董(こっとう)市」が始まった。島根県内外から訪れた参拝客や古美術品の愛好者らが、一点ものとの出合いを楽しんだ。23日も。 大社出身の氏子である出川弓子さん(76)=松江市新雑賀町=が、祖霊社の大祭に合わせて2000年ごろから開く。

 会場には山陰のほか、九州や山陽、関西の古物商など約30店が集まった。陶磁器やガラス食器、茶道具、着物などがずらりと並び、来場者は出品者と値段交渉しながら、気になる品を吟味していた。

 愛知県稲沢市から参拝や観光で訪れた寺井ちさとさん(65)はフクロウの置物を買い「玄関に飾って福を呼び込みたい。いい巡り合いがあってすごく楽しかった」と笑顔で話した。

 企画した出川さんは「骨董市を目的に訪れる人もいてかなり定着してきた。これからも続けたい」と話した。23日は、午前8時~午後4時に開かれる。

 (今井菜月)