国の重要文化財に指定されている旧大社駅(出雲市大社町北荒木)が、12月20日に保存修理を完了する。1990年の大社線廃線とともに駅としての役割を終えてから35年。住民の誇りと思い出の詰まった駅舎は、人々が集う建物を目指してよみがえり、公開の時を待つ。

 桟瓦(さんがわら)ぶきの木造駅舎(高さ約10メートル、横約36メートル、奥行き約14メートル)には清新の気が満ち、誇らずとも重厚な存在感を放つ。修理完了まであと3カ月。旧大社駅は来年4月に一般...