9月に東京で開かれた世界陸上(世界選手権東京大会)。男子400メートルの中島佑気ジョセフ(富士通)はこの種目では日本選手で34年ぶりに決勝に進出。過去最高の6位で、一躍注目の存在となった。

 同じ2002年早生まれ23歳の110メートル障害村竹ラシッドらと並び、日本が長年世界と戦うのに苦戦してきた男子トラック種目での入賞。自らの道を切り開く“新星”は、陸上界全体の将来も見据えている。(聞き手 共同通信・山本駿)

 

 ▽目指すべき場所はもっと上

 個人種目では五輪を含め、3度目の世界大会だった。

 「(これまでは)毎回満足いくパフォ...