ラメールで1月に行われた演奏会に参加した吹奏楽部の部員たち(キラキラ雲南提供)
ラメールで1月に行われた演奏会に参加した吹奏楽部の部員たち(キラキラ雲南提供)

 雲南市加茂町宇治の音楽ホール・ラメールでの演奏会を通し、雲南圏域の学校が持つ吹奏楽部のレベル向上が進んでいる。ホールの職員が積極的に演奏会の企画、運営を担うことで教員の負担を軽減。昨年、全国大会への初出場を果たした学校が出てくるといった成果が生まれている。

 ラメールを指定管理する同市の第三セクター・キラキラ雲南と、雲南市、奥出雲、飯南両町の中学10校、高校4校の吹奏楽部でつくる県吹奏楽連盟雲南支部は、毎年冬に雲南地区の各校と交流を兼ねた演奏会を開催。普段大会のない冬場に他校の生徒の前で発表する場を設け、部員たちの意欲向上につなげている。

 その一方、部員に指導しながら演奏会の準備に追われる教員の負担が大きかった。このため、2018年春からラメールで勤務する文化事業専門員・吉田健司さん(59)が、負担軽減に取り組んだ。

 16年まで音楽の教員を務め、状況を理解していた吉田さんは、演奏会の日程調整や会場準備などを全て担当するようになった。市立三刀屋中学校吹奏楽部の足立諒子顧問(31)は「準備をしてもらえるおかげで、部活動に専念でき、とても助かる」と感謝する。

 演奏会に伴い、各校で技術の向上や他校との切磋(せっさ)琢磨(たくま)が生じた結果、同校と奥出雲町立横田中学校が、昨年11月の日本管楽合奏コンテスト全国大会の中学校A部門に初出場し、優秀賞を獲得。同12月の県大会では、雲南圏域から6校が金賞に輝いた。

 三刀屋中2年で部長の白築葵さん(14)は「演奏会があることで練習の意欲向上につながる。今後も継続してほしい」と望み、吉田さんは「地域と一体となった部活動を全国に発信していきたい」と意欲を燃やす。 (清山遼太)