うその暗号資産(仮想通貨)投資を持ちかけられた男性が600万円を振り込もうとした際、日本海信用金庫旭町支店(浜田市旭町今市)の職員2人が窓口で声をかけ、被害を未然に防いだ。16日に浜田署から感謝状が贈られた。
2人は窓口担当の戸津川来海さん(22)=写真左=と支店長の岡山純也さん(47)=同右。戸津川さんが5月1日に振込用紙を持って訪れた浜田市内の40代男性に応対。額が大きい上、振込先が個人名義なのを不審に思い、岡山さんに相談し、2人で「本当に振り込んで大丈夫ですか」と声をかけた。
男性は「30分以内に振り込まないと支払いが成立しない」などと話し、時間を気にする様子だったのを詐欺だと判断して近くの浜田署今市駐在所に連絡。署員と共に2時間以上かけて男性に振り込みを思いとどまるよう説得した。
同署によると、男性は交流サイト(SNS)のメッセージを通じて親しくなった相手から投資話を持ちかけられたという。
岡山さんは「常に疑問を持ちながら対応できた」と振り返り、戸津川さんは「お客さまとのコミュニケーションを今後も大事にしたい」と話した。 (宮廻裕樹)