目にも留まらないのジャグリングと軽妙な連携で開幕直後の会場を盛り上げる
目にも留まらないのジャグリングと軽妙な連携で開幕直後の会場を盛り上げる

 2017年以来3度目となるポップサーカス松江公演(山陰中央新報社、TSKさんいん中央テレビ主催)が7月17日、松江市学園南1丁目の旧島根県立プール跡地広場で開幕する。新型コロナウイルス禍の試練を越え、出演者は観客を一層魅了するため技術や肉体に磨きをかけてきた。世界トップのパフォーマンスを紹介する。

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 凝視しようとも、一つ一つの動きを見切るのは不可能だろう。軽快な音楽に合わせ、幾つものクラブが宙を舞っては手に収まり、再び一瞬で放たれる。期待が膨らんだ開幕直後、メキシコ出身の兄弟といとこの3人組が、ノリノリで繰り出す超絶技にくぎ付けになる。

 

 ボールやフープ(輪っか)はもちろん、彼らの手にかかれば、箱や帽子でさえもジャグリングの〝おもちゃ〟に早変わり。投げては取って、投げては取って…と単純な動きの繰り返しだが、ビデオのスロー再生にも収まらない早さで、物体は浮いているよう錯覚さえ覚える。

 パフォーマーのアントニオさん(25)は現在、同時に8個を扱うジャグリングを特訓中で「みんなに楽しんでもらえるよう、ベストを尽くす」と話す。あいさつ代わりの連携プレーが会場を拍手と笑いで満たし、観客の心をつかむ。(文・勝部浩文、写真・森山郷雄)

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 公演は7月17日から9月18日まで(毎週木曜と7月19日、8月30日、9月6日は休演)、松江市学園南1丁目の旧島根県立プール跡地広場で。前売り入場券は大人3千円、子ども(3歳~高校生)2千円。当日は各500円増し。問い合わせはポップサーカス松江公演事務局、電話0852(67)7960。