柔軟な発想で島根の未来を考えてほしいと話す吉田健太郎さん=松江市大輪町、山陰教員研修センター
柔軟な発想で島根の未来を考えてほしいと話す吉田健太郎さん=松江市大輪町、山陰教員研修センター

 子どもたちが地域の将来を考える「山陰みらい教室」が19日、松江市内で開講した。島根大付属義務教育学校の8年生116人が、9月までの4度の授業を通して地域の課題解決策を探り、発表する。

 山陰中央新報社と広告代理店・電通の共同事業で、昨年に続き2度目の開催。生徒は「島根のナンバー1」をテーマに、人口減少や少子高齢化が進む地域の未来を明るくするアイデアを考える。

 初回の19日は、山陰教員研修センター(松江市大輪町)で電通未来事業創研の吉田健太郎さんがプロジェクトの概要を説明。「自分の視点で島根に住みたくなる、行きたくなる案を生み出してほしい」と求めた。

 電通第5CRプランニング局の村山覚(さとる)さんは「和菓子屋なのにケーキをつくっている」など意味が相反する案や、ポジティブなものを掛け合わせて発想したりする「考え方のヒント」を伝授した。

 今後は生徒2、3人がグループを作り、電通の担当者とのやりとりを重ねながら自分の案を深め、9月中旬の発表を目指す。横田芭琉(はる)さん(14)は「課題に向き合い、未来につなげられる自分だけの案を考えたい」と意気込んだ。

      (黒崎真依)