巨大ホイールの内外を跳んだり歩いたりし、恐怖感を演出するパフォーマー
巨大ホイールの内外を跳んだり歩いたりし、恐怖感を演出するパフォーマー

 演目名「デスホイール」の通り、一歩間違えば、自らの「デス(死)」を招きかねない。ステージは前半戦を締める中とり。おどろおどろしい背景音をかき消すほどに響くのは、果たして悲鳴か、それとも歓声か-。

 

 両端に人が立って収まれるホイール(円輪)が備わっており、車輪のようにぐるぐると回転する特殊な装置。全長は軸を合わせて9メートルあり、パフォーマー2人が、勢いよく回るホイールの中に乗り込み、跳ねたり、歩いたり、時には寝そべったりして、見る者に浮遊感と恐怖感を届ける。

 エクアドル出身のレオンさん(30)とベラさん(32)。常に危険と隣り合わせで、実際に転落して骨折するなど命拾いしたことは一度や二度ではないという。

 それでもこの演目を選ぶ理由を2人は「危険なことが好きだから」と笑いのける。悲鳴と歓声。初来訪する当地で、とどろくのはどちらか。

 (文・勝部浩文、写真・森山郷雄)

 

 ▼ポップサーカス松江公演

 公演は7月17日から9月18日まで(毎週木曜と7月19日、8月30日、9月6日は休演)、松江市学園南1丁目の旧島根県立プール跡地広場で。前売り入場券は大人3千円、子ども(3歳~高校生)2千円。当日は各500円増し。問い合わせはポップサーカス松江公演事務局、電話0852(67)7960。