JR西日本山陰支社が26日、JR木次線沿線の園児を対象にトロッコ列車・奥出雲おろち号の特別運行をした。列車に手を振り、おもてなしに協力する園児に感謝を伝える企画で、雲南市と島根県奥出雲町、広島県庄原市の園児計約180人が窓のない開放感あふれる座席で列車の旅を楽しんだ。
奥出雲おろち号や観光列車・あめつちの運行時、沿線の住民は手振りや駅での出迎え、見送りに取り組む。JRによると、温かいおもてなしは乗客に好評だという。これまでの感謝を込め、今年が最後の運行になる奥出雲おろち号の旅を園児にプレゼントした。
あいにくの雨だったが、
窓がなく葉っぱや雨粒が飛び込んでくる車内に園児は大興奮。沿線の自然を眺めながら「風が気持ちいい」と楽しそうに話し、住民を見つけると「おーい」と大きく手を振っていた。
初めて乗車した阿井幼児園の松崎律ちゃん(6)は「ガタンガタンと揺れて楽しかった」と喜んだ。JR西日本山陰支社の和田昇司副支社長は「とても喜んでいただき、特別運行をしてよかった」と話した。(山本泰平)