【松江】島根書道協会の会員や一般公募の作品を展示する書道展が30日、松江市袖師町の島根県立美術館で始まった。1字書やかな文字、古典臨書といった幅広い作品267点を来館者がじっくりと鑑賞している。3日まで。入場無料。
会友や一般など審査対象の93点から、特別賞の14点を選んだ。
最高賞の島根県知事賞は島根県津和野町寺田の東川荷香(かこう)さん(50)の「断」が選ばれた。薄い墨を使って紙面からはみ出るほど大胆に書き、筆のスピード感が伝わってくる。
山陰中央新報社賞には山家集の句を変体仮名にアレンジした松江市西法吉町の小室淑子(よしこ)さん(55)の「たちかはる…」が選ばれた。
事務局長の植田良司さん(66)は「書展をきっかけに多くの人に書道を始めてほしい」と来館を呼びかけた。午前10時~午後6時。最終日は午後4時まで。(井上雅子)