【江津】創作人形作家・高橋まゆみさん(67)=長野県在住=の作品展「あの日の記憶 あの日のままに」が、江津市桜江町川戸の今井美術館で開かれ、昭和の農村の姿に来館者が懐かしさを感じながら鑑賞している。8月6日まで。
水田脇の水路でホタルを捕まえた祖父が孫に見せる「ほたる」や夜空に打ち上げられた花火を見上げる家族連れを表現した「花火」といった30点が展示されている。雪が降る中、待ち続けた認知症の妻を夫が見つけて抱きしめる「雪の中」は人形が人の営みを再現し、目を引く。
江津市敬川町の無職深野須美子さん(87)は「昔見た光景がいくつもあり懐かしさと癒やしを感じた。人形の表情も豊かでずっと見ていられる」と笑顔で話した。
午前10時から午後4時まで。会期中は無休。入場料は一般千円(学生、18歳未満無料)。(村上栄太郎)