施設入居者のために考えたカレーを調理する生徒=島根県邑南町矢上、矢上高校
施設入居者のために考えたカレーを調理する生徒=島根県邑南町矢上、矢上高校

 【邑南】介護施設入居者のオリジナルカレー開発に取り組む島根県邑南町矢上、矢上高校の生徒による試作会がこのほど、同校であった。今回は豆を使ったカレーを作り、具材や味付けの意見を出し合った。

 カレー開発はコロナ禍で楽しみが減った入居者のため、矢上高校の食と農研究会と企業が4月から取り組む。前回は幅広い年代に人気のチキンカレーを作り、今回は鶏肉よりも食べやすく栄養価の高い豆のカレー作りに挑戦した。

 研究会のメンバーら4人が調理し、大豆や黒豆など5種類の豆を使い、香辛料はお年寄りが食べやすいよう、辛みが少ないコリアンダーやターメリックを選んだ。隠し味には浜田市産のマトウダイの魚粉を入れ、食べやすさと地産地消を意識した。

 完成したカレーを食べながら感想を言い合い、2年の永倉琉晟(りゅうせい)さん(16)は「もっとこくを出せば豆に合った味になる。まだ改良の余地がある」と意欲を見せた。開発を進め、10月に浜田市の施設利用者に提供する。(吉野仁士)