国内外で活動する写真家・石川直樹さんが今夏、島根半島で撮影を始めた。日本海を望む各浦々の集落とその生活、風波に洗われた独特の地形などを、どのように切り取るのだろうか。気鋭のまなざしを通して出雲の風土を再考し、新たな価値を発見する。長期にわたり本紙で作品を紹介する。1~4回を30日までの毎週日曜日に掲載する。

自分が島根に入ったその日、山陰地方が梅雨入りした。ぼくが愛用している40年近く前に製造された古いフィルムカメラは雨に弱い。雨脚が強くならないように祈りながら、松江から沖泊に移動した。 続きはこちらから