停滞する梅雨前線の影響で、山陰両県は13日も大気の状態が不安定になり、島根県では警報級の大雨になる可能性がある。8日以降の豪雨で地盤が緩んでおり、少雨でも土砂災害が発生する恐れもあることから気象台は「気象状況を注視して行動してほしい」と警戒を促す。

 松江、鳥取両地方気象台によると、13日に予想される1時間降水量は、いずれも多いところで島根30ミリ、鳥取25ミリ。同日午後6時までの24時間降水量は島根100ミリ、鳥取75ミリとしており、夜遅くにかけて激しい雨が降る見通し。

 7日の降り始めからの降水量は、松江、出雲両市や吉賀町で200ミリを超えており、松江地方気象台は、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意を呼びかける。また、大気が不安定な状態が続いていることから両気象台は、竜巻などの激しい突風や落雷にも警戒を呼びかける。

 JR西日本中国統括本部は大雨が見込まれるため、列車の遅れや運休が出る可能性があるとしている。

  (原暁)