連日猛暑となる中、自転車店がタイヤのトラブルへの注意を呼びかけている。強烈な熱や日差しの影響でタイヤなどゴム部品の劣化が進みやすくなっており、パンクするケースもあるため。小まめな点検・整備が大切という。
松江市内の複数の自転車販売・修理店によると、トラブルが一番起きやすいのは、空気の注入口の「チューブバルブ」。先端に付ける「虫ゴム」が劣化し、空気漏れを起こす場合がある。購入や交換して1年程度であれば問題は起きにくいが、経年劣化が進んだ状態で猛暑による高温にさらされると、ゴムが軟らかくなって穴が開いたり、裂けたりすることがあるという。
タイヤ自体も強い日差しを浴びたり熱を帯びたりすると、ひび割れなどの症状が進むという。空気が膨張することでチューブやタイヤに過剰な負荷がかかり、虫ゴムと同様、暑さが「最後の一押し」になって故障に至るという。
自転車の販売修理を手がけるアダチ輪業(松江市雑賀町)の整備士・安達憲司さん(56)は「暑い日が続くとタイヤの修理の依頼は増える。日頃のメンテナンスを心がけてほしい」と呼びかける。 (勝部浩文)