高津川河口で打ち上げられた花火=益田市中島町から撮影
高津川河口で打ち上げられた花火=益田市中島町から撮影

 益田市の夏の風物詩「益田水郷祭」が5日夜、高津川河口河川敷(高津7丁目)であった。豊漁や海上安全を祈願する船神事「ホーランエー」とともに2100発の打ち上げ花火が夏の夜空を彩った。

 

 ホーランエーは午後7時、8時の2回、川の上流側で行われ、ちょうちんで彩られた櫂伝馬(かいでんま)船3隻と、みこしを載せた御座(ござ)船が高津川に繰り出した。櫂伝馬船の男衆は「ヤッセーヤッセ」「ヤッサホーヨイヤサ」と力強い声を上げて櫂をこいだ。

 午後8時から打ち上げられた花火は家族連れがちょうちんの明かりとの共演を楽しんだ。家族や親類3人で訪れた益田小学校5年城市桃李(とうり)君(10)は「色とりどりで、連続で打ち上げられる花火が印象に残った。夏のよい思い出になる」とほほ笑んだ。

 水郷祭は地元住民らでつくる益田水郷祭委員会が開き、53回目。(中山竜一)