第65回全国教職員剣道大会(10日、松江市総合体育館)団体の部で島根県チームが2年連続で準優勝した。決勝では東京都に0-3で完敗したが、大将を務めた曽田明浩(大社高教)は「地方のチームでも全国トップを狙えるという可能性を示せた」と充実感をにじませた。
昨年大会で41年ぶりに準優勝した島根。地元開催の今大会に懸ける思いは強く「今年こそ頂点に」と意志統一し、それぞれの仕事が終わった後、島根県警の選手らを相手に稽古を重ねた。
試合当日は、大会スタッフらからの激励の言葉を励みに初戦の2回戦から準決勝まで接戦を粘り強く勝ち抜いた。教え子たちも応援に駆け付けた決勝では、日本代表レベルの選手を擁する東京都に一度も勝ち星を挙げられなかったが、曽田は「決勝の舞台で戦う姿を見せることができて感無量。すがすがしい気持ちになった」と話した。
来年の大会で目指すのは前回の地元開催だった1980年以来となる優勝。曽田は「守りに入ると衰退する。とにかく挑戦していきたい」と闘志を燃やした。
(景山達登)