多様なカップルの現状などを紹介する展示で「いろんな愛の形を知ってほしい」と来場を呼びかける、佐藤みどりさん=松江市内
多様なカップルの現状などを紹介する展示で「いろんな愛の形を知ってほしい」と来場を呼びかける、佐藤みどりさん=松江市内

 多様なカップルの現状を紹介する「私たちだって“いいふうふ”になりたい展」が9月2、3の両日、松江市殿町の島根県民会館で開かれる。大阪市の団体による展示で、LGBTQ(性的少数者)カップルを婚姻相当とする「パートナーシップ制度」が山陰両県で10月にも始まるのを前に、理解促進を目指す。

 同展は、性的少数者が安心して暮らせる社会づくりに取り組むNPO法人カラフルブランケッツ(大阪市生野区)が主催し、2021年から全国で開いている。山陰では初開催で、11月25日に松江市で多様な性への理解を呼びかけるレインボーパレードを企画する当事者の佐藤みどりさん(35)らの団体と共催する。

 パネル展示では、全国でのパートナーシップ制度導入例や、同性カップル13組の現状を知る手紙や写真など50点以上を紹介する。来場者が展示の感想を自由に書けるボードも設置。佐藤さんは、パレードに向けた機運醸成も目指しており「いろんな愛の形を知ってほしい」と話した。

 入場無料で、2日が正午~午後8時、3日が午前9時~午後8時。問い合わせ先はメール、shimane.rainbow.pride20231125@gmail.com
(鹿島波子)