プロ野球中日の松山晋也投手(25)は育成入団から3年目の今季、セーブ王のタイトルを初めて獲得した。年間46セーブはセ・リーグタイ記録で、2005年の岩瀬仁紀、2007年の藤川球児に並んで日本人最多。飛躍を遂げて名守護神の仲間入りを果たした剛腕に、シーズンの総括と、来春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への思いを聞いた。(聞き手 共同通信=松澤勇人)

 ▽「抑えの方が気持ちは楽」昨年より成長したメンタル

 ―今季の自己採点は。

 「90点。いや、95点くらいですかね。(残りの5点は)けがをした、単独でセーブ王を取れなかったというのも大きいかなと思います。あと、チームでクライマックスシリーズに行けなかったのも大きいですね」

 ―今季セーブに失敗したのは唯一9月6日の巨人戦だけだった。

 「そこまでがうまくいきすぎていた。ミスがなかった分、ミスした時に、...