高速道路の暫定2車線区間で、センターラインからのはみ出しを防ぐワイヤロープ式防護柵が設置できない橋やトンネルへの対策として「センターパイプ」と「センターブロック」が注目されている。西日本高速道路(NEXCO西日本)は2024年度をめどに、山陰道の出雲インターチェンジ(IC)-斐川IC間に試行設置を計画。重大事故を防ぐ安全対策として期待がかかる。
(高見維吹)
国土交通省はこれまで、安全対策としてワイヤロープ式防護柵の設置を推進。NEXCO西日本や国交省中国地方整備局によると、山陰両県の高速道路では、ほぼ整備が完了している。ただ、支柱を路面下に打ち込む必要があるため、長大橋りょう(長さ50メートル以上)や路面下に配管が通るトンネルに関しては、簡易な中央分離帯のブロックやラバーポールで仕切るのみだった。...